本日はマンションでリフォーム工事をする際の注意点について。
一戸建て住宅と違い、マンションには多くの世帯の皆さんが一緒に暮らしています。
そのため、いくら自分の家のリフォームといっても、周囲で暮らす皆さんに迷惑をかけないように工事を行う必要があります。
リフォーム工事をすると決まった場合、ほぼ全てのマンションで提出する必要があるのが
「リフォーム工事申請書(書類の名称はマンションにより異なります)」です。
工事着工前に申請書を提出しなければならないことが多く、
工事着工予定の「1週間前」「2週間前」、中には「1か月前」に提出が求められることもあり、
提出のタイミングには注意が必要です。
申請書には
〇いつ
〇どのような工事を
〇どの部屋で
〇どの業者が行うのか
〇工事中の問い合わせ先
こういったことを明記することが多く、申請書以外にも
〇工事計画図面
〇工程表(工事の予定表)
〇水回り仕様資料一式や内装建材資料一式(仕様書といいます)
〇工事のお知らせ(マンションの掲示板に掲示するもの)
などの書類を添付する場合がほとんどです。
マンション管理規約が厳しい場合、
〇近隣住民の方からの工事承諾書(近隣住民の方に工事の説明を行い、工事の承諾サインを得た書類)
の提出を求められることもあり、この書類が必要になると、近隣の住民の方に承諾をいただくために
何度も訪問をする必要があるケースもあります。
我々リフォーム担当者にとっても、またお施主様(お客様)にとっても、申請にあたって、どのような書類が必要なのか、
予めマンションの管理人様や管理会社様に問い合わせをしておくほうがベターだといえます。
申請内容・申請ルールを着工前に確認すると、「工事の準備ができているのに、すぐに着工できないことが分かった」など
トラブルに発展することもあるからです。
また、申請内容などを確認するに当たっては、マンション管理規約・細則に定められた「リフォームにおけるルール」を
把握しておくことも重要です。
非常にわかりやすい内容でいくと、マンションによっては「フローリング禁止」「間取りの変更禁止」「水回りの移動禁止」
といった厳しいルールを設けているところもあり、こういったルールを後で知ると、
リフォーム計画そのものが頓挫してしまうこともあります。
技術的に、マンションリフォームでどのようなことができるかを知ることも大切ですが、
それと同じぐらいに、そのマンションでどのような工事ができ、また事前にどのように申請をする必要があるのか、
把握しておくことも非常に大切です。